この世界には、様々ないきものが生息しています。
地球上のいきものは、それぞれの環境を生き抜いてきた中で、いろいろな形や大きさの異なる種類に分かれてきました。
いろいろな種類が存在するいきものについて、地球上のすべてのいきものに共通する定義は、専門家の間でも正確には決まっていないようです。
とはいえ、実際多くのいきものに当てはまる条件はあります。
今回は、一般的に言われている「いきものの条件」についてできるだけ簡単に説明します。
いきものに共通する3つの条件は
いきものに共通する3つの条件とは以下のとおりです。
- 細胞でできている
- エネルギーを取り込む、使う
- 自ら増える
どういうことかを簡単に解説していきます。
細胞でできている
細胞でできていることは、いきものである条件の一つです。
この細胞があることによって、外の世界といきもの自身とをはっきりと区別することができます。
いきものの始まりは、およそ38億年前、海の中で生まれたと言われています。
いきものの体は、ほとんど水分でできています。そのため、海の中では、いきものの本体である水分と、自然環境である海の水とを区別する必要があります。
そこでいきものは、脂の膜で包まれた構造、つまり細胞をもつことで、いきものと海の水を区別しています。
海の中だけでなく、動物であれ植物であれ、いきものは細胞のあつまりで体が作られています。
いきものの始まりはたった1つの細胞でしたが、時間が経つについて、たくさんの細胞が合わさり複雑な構造をもついきものが生まれていきました。
エネルギーを取り込む、使う
これを専門用語でいうと代謝(たいしゃ)といいます。
代謝は、エネルギーを貯めることと、使うことに分けられます。
エネルギーを取り込むことができるいきものは、主に植物です。
植物は、太陽の光のエネルギーを取り込みます。それと同時に、水と空気中の二酸化炭素を元に自分の体を作ることができます。
一方、どんないきものでも、エネルギーを使って生活しています。
人間で言うと、体を動かすにしても、体温を36℃に保つにしてもエネルギーが必要です。
人間は、エネルギーを取り込めません。そのため、人間はごはんを食べて、それを体の中で分解する時に発生するエネルギーを使います。また、分解されたごはんは、体を作る材料になります。
この、エネルギーを取り込んだり使ったりすること、すなわち代謝をすることが、いきものの条件の一つになります。
自ら増える
いきものには必ず終わりがあります。
それは、いきものの基となる細胞が、(日々作り替えられていますが)いずれ古くなり使い物にならなくなるからです。
そのため、いきものは子供を産んだり、分裂したりして増えることで子孫を残します。
増えることができるおかげで、最初のいきものが誕生してから約38億年もの長い時間を存在することができています。
また、「自ら」という点がポイントです。ウイスルは、自ら増えることができず、人間などの体内の細胞を利用して増えます。つまり、ウイスルは「自ら」増えることができないので、いきものではないと考えられています。
この自ら増えるということも、多くのいきものに共通する条件の一つです。
まとめ
「細胞でできている」「エネルギーを取り込む、使う」「自ら増える」これら3つは、現在多くの研究者の間でもいきものの条件として考えられています。
他にも、成長することや刺激に反応することなどが言われることもあります。
この世界にはまだまだ、知られていないいきものがたくさんいます。もしかしたら、新たないきものの発見でこの条件が変わるかもしれません。
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